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はぁぁぁぁっ! 大事なことを忘れていた! 災難(?)つづきの旅行ではあったがぼくはとても満足している。気になっている方も多いだろうが、ゆうべの小火災は無事鎮火。そのあおりで、こちらの炎まで消されてしまい、結局、あの後は何もありませんでした。それにね…眼をぎゅっとつぶって、戸惑うように震える唇をみていたら、なんだか無理強いしているみたいで、例え火薬が落ちていなくても頬に軽く触れる程度で終わらせるつもりだった。そのくらいなら、笑い話に出来るだろうしね…。 朝早く旅館を発ったので昼には横浜に着いていた。夏に病院に担ぎ込まれて以来の自宅だが、どうも以前より、物にあふれているようだ。おいおい、この山積みになったゲームソフトはなんだ!なぜリビングに毛布がある? この新聞はいつのだ? 選挙速報って…1ヶ月も前じゃないかぁっ! 読み終わった新聞や雑誌はさっさとまとめて、廃品回収に出したまえ! 「帰ってきたばっかりやん、ゆっくりしようや〜、俺、今日仕事やねんから〜」 「やだっ! このままじゃ落ち着かないっ!」 「もぉ〜、お前、入院していた方が楽やったかも…」 「なんだって!?」 「…いいえ…なんでもないです…洗濯してきます…」 映画のサントラ集をBGMに洗濯機と乾燥機をフル稼働させ、その間に掃除機をかける。身体を動かすことが楽しくてやめることが出来ない。ノってきたのでそのまま床を拭くことにした。T字型の柄の先にシートを装着させる。この掃除グッズは素晴らしい発明品だと思う。直立したまま床が拭けるなんてブラボーだと思わないかい? ジャ〜ン、ジャジャジャジャジャーン♪と、大音響でそのメインテーマが流れたときだった。 「あの〜」 晴が恐る恐る、ぼくの服の裾を引っ張る。 「私、そろそろお仕事に出掛けてもよろしいでしょうか」 「あれっ? もうそんな時間?」 いつの間にか外もすっかり暗くなっている。 「車を返す都合もございますので、ちょっと早めに出ようかと」 「あぁ…そうか」 「お掃除、お一人で大変でしょうが…お体に差障りのない程度にお願いいたします…」 わかったけど…何をそんなに怯えているの? えっ?掃除している姿に鬼気迫るものを感じたって? 「オペラ座の掃除人かと思った…」 「そーじにんって……」 なんだよ、それはっ! 晴を送り出したあと、なんだか急に疲れが出てきて、ぼくはソファーに身体を投げ出した。この季節、夕方はぐっと気温が下がり、板張りの部屋は肌寒くなる。ソファーの隅に畳んでおいた毛布を胸まで引き上げる。さっきは「なんでここに毛布があるんだ!」なんて怒鳴ったけれど、案外、いいかもしれない。今年は炬燵を入れようかな? ふふふ、炬燵で鍋パーティ♪ おっ、いいね、いいね〜♪ 準備は全部、晴がやるだろ? で、奉行はぼく。メンバーは章吾とマスミィ、友弥…は忙しいから無理かな(あれ?全部男だ。まぁ…いいか)こうなりゃ、いっそ『Butterfly』のメンバーなんかも呼んで盛り上げて…? はぁぁぁぁっ! 大事な方を、大事なことを忘れていた! あんなに素敵な旅館をご紹介いただいたのに、ぼくらは浴衣に焦げ穴をつくってしまうという大失態をおかしてしまった。堂本さんのあの秀麗なお顔に泥を塗ってしまった…。 いますぐに、お礼とお詫びの電話をしなければ! 呼び出しコールは鳴るもののなかなか出ない。もう『Butterfly』No.1のヒカルとして店に出ている時間なのだろうか? あらためようか…と思ったときだった。 「はい…ヒカルさんの携帯です…」 「大月です。あの…ヒカルさんはお仕事中でしょうか?」 「大月さん!お久しぶりです〜♪秋山ですよ〜!最近出て来ないから、他の店に引き抜かれたのかなぁって思っていたんですよ〜。今度、いつ出られます?」 いや、ぼくはそこに籍を置いたつもりはないのだが…。 「冗談ですよ♪ ヒカルさんですね。そばにいますよ〜。うふふふふ、今、生着替え中でっ×××」 鈍い音とくぐもった声が聞こえてきたが…その辺はあまり追求しないことにしよう。 「退院、おめでとう」 ヒカルさんの明るい声が聞こえてきた。きっと今夜もその魅惑のオーラを存分に振り撒くのだろう。 「で、首尾よく行った?」 ぼくは一瞬、何を言われているのかわからなかった。 「お忍び旅行には持って来いの、えぇとこやろ〜?…」 「な、何もありませんでしたよっ!」 「ムキになるところがまた怪しい…」 からかわないで下さい! このまま、この人のペースに乗せられたら、あることないこと喋ってしまいそうだ。お忙しい身でもあるのだから、用件だけ済ませて切り上げよう。 「お見舞いありがとうございました。ご紹介いただいたお宿も大変素晴らしく、お心遣い、いたく身にしみてございます。が、そのせっかくのお心を私どもの不注意で台無しにしてしまったことをお詫び申し上げます」 突っ込む隙をあたえないように、一気に話す。 「なぁに浴衣の一枚や二枚…それより大事に至らなくて、何よりだよ…」 ……焦げ穴の話はすでに耳に入っていたようだ。 「で、キミタチも身を焦がすほど危険な夜を過ごしたわけ?」 ……さすが、ひと筋縄ではいかないお方だ。 「そういうお話がお好きでしたら、いくらでもして差し上げますよ? えぇ、ぼくはこう見えても大好きですから、あなたのイメージを壊してよろしいのであれば、今からお伺いして…」 「はいはい、そこまで! 全く、君も敵にまわしたくない人間のひとりやな」 君も…“も”って、どういうことなのだろう? 向かうところ敵なしに見えるヒカルさんにも、そういう相手がいるのだろうか? 「…すみません、言葉が過ぎました。」 「いや、こっちこそ、からかったりしてゴメンな……せや、明日、暇? あ、暇いうたら失礼やな。おふたりをご招待したいところがございますので、是非、お時間をつくっていただけませんか?」 ヒカルさんは、ぼくらをあの名門女子高の学園祭に招待して下さった。 あ〜ぁ、今から、晴のにやけた顔が目に浮かぶよ……。 (この学園祭の模様は 『ボクの背中には羽根がある』 287〜292でもお楽しみ下さい♪) |
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あはは!やりたい放題してた晴くんの様子が |
桜 2005/10/19 22:51 |
誰かさん、大ハシャギ(?)。 |
Rain 2005/10/20 06:59 |
うん ダブル!ダブルだよ!(爆) |
桜 2005/10/20 09:43 |
じゃあRainが慈の雨を降らせてあげる♪ |
Rain 2005/10/20 12:00 |
あー 育っちゃったよ(笑) |
桜 2005/10/20 13:01 |
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