新宿セブンが面白い7

こちらはKAT-TUN上田竜也さんを応援しているブログです。
初主演ドラマ「新宿セブン」はテレビ東京系列にて絶賛放送中です。

練られた脚本
第7話は構成や台詞が二重構造になっていた。
メインは「決死の300万円強奪大作戦」(11/24新聞番組表より)。七瀬がこれまでの経験から得た知識と知恵と度胸とプライドで黄幇会から就労ビザと300万円を手に入れるまでのドキドキハラハラの物語・・・・と、見せかけて実はこれ壮大な前振りで、本題は「七瀬VS黄幇会(王浩守)」の物語であった。

鈴麗「(家宝の香合)は私と母をつなぐ唯一の絆。命より大切なもの」
聴いた瞬間、七瀬の表情が変わったのが印象深い。
→七瀬にとって自分と父をつなぐ唯一の絆はセイクリッドセブン。共通するものを感じたのだろう。

七瀬「雷のやつ、まんまと餌(香合)に食いつきやがった」
→雷と雷魚をかけて「餌(香合)に食いついた」と表現した(たまたまかもしれないが(笑))
→ところが実は餌にくいついた(罠にかかった)のは雷ではなく七瀬だった(王浩守の方が一枚上手)
→お互い、挑発し合っている

七瀬「こいつの代わりにあんた(雷)がティーになってくれ」
→結果的に雷はティーになり始末された(誰かが七瀬の言葉を神舟で聞いていたのかもしれない)・・・神の舟って・・・ノアの箱舟かい!

香合は偽物とすり替えられ、その偽物は破壊された。
→王に「偽物(←字幕ではこの表記)」と呼ばれた七瀬。
偽物はいずれ消える運命にある。本物だけが生き残れる。と、いう暗喩か?

セン「坊、本物になれ」
王「(お前は)偽物だからな」
選んだ言葉は違うがセンも王も同じことを言っている。

七瀬は自身の力で身に付けたもの(鑑定眼、胆力、喧嘩など)を使うときは冷静で強気であるのに自身の力ではどうにもならないこと(「出自の謎」や「偽物」であること)に触れられると平静でいられなくなる。七瀬自身は何(誰か)の偽物(あるいは偽者?)なのかがわかっているのか?この謎は最終回まで解けそうにないがそう簡単にわかりたくもないし解けてほしくない。そこをあれこれ考えるのが楽しいからこの謎はラストまで引っ張っていってほしい。

謎といえば・・・・・・
第7話の回想シーン。七瀬が立ち寄った場所はセンの最期の場所だった。センは日本でその命を落とした。
つまり七瀬は少年時代にすでに新宿に居たのだ。そして15年前に新宿歌舞伎町で七瀬質店を開業した。
少年時代から数年間、七瀬はどこでどうやって生活し、その鑑定眼を磨いたのだろう?
そのあたりを知っているのがシノブのような気がするのだが・・・・。
シノブが線香代わりにあげていた煙草、あれはセンのためのものか?
あるいは新宿で命を落としていった数多くの人間たちのためのものか?

沈黙の七瀬、雄弁に語る
丁寧な脚本に負けない、設計図以上のものを組み立ててくる演出とそれに応える上田竜也の芝居に脱帽。台詞に頼らず、ちょっとした仕草や表情で場面の状況・感情・心情まで伝えてくる。今回はそれがより冴えていたように思う。

厳選して3つ。
①餃子屋で健太を黙らせるために「どん!」とテーブルを叩く七瀬
「うるせぇ」や「黙れ」でも、口元に指を当てるような優しい仕草ではなく、無言でテーブルを強く叩く。
七瀬のキャラクターが出ていたように思う。
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②質店の壁に残されたメッセージを見つけたときの七瀬
七瀬は中国語がわかるだけに私たちが受ける以上に衝撃を受けたに違いない。
それがあの(七瀬が初めて見せた)恐怖におののき、不安気な表情でわかる。
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③ゴルフ練習場で座っている雷を見つけたときの七瀬
目を逸らし、ほんのちょっと舌先を頬の内側にあてただけの表情で雷の状況が凄まじいものであったことがわかる。
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「ひでぇ・・・」とか「ぅわぁ・・・」とか声に出さないところが七瀬であり、言葉にしないところが上田竜也なのだ。

7話。私的ベストオブ七瀬
7話はどの場面も神懸り的美しさだった。どこを切り取ってもよかったのだがリアルタイムで視聴中に思わず声が出たこのシーン。香合をすり替えるタイミングにうなずく七瀬。

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このアングル大正解!横顔の美しさ、すっきりとした首、肩から背中へのラインが絶品。新宿セブンのカメラマンは上田氏がどの角度から撮っても美しいことに驚いたのではないか?どう撮ればその素材の持つ魅力をそのまんま活かすことができるのかもわかっているようだ。8話以降どんな美しい絵面が観られるのか。楽しみである。

おまけ
エリカには七瀬ではなく、他に心に決めた人(待っている人)がいることがわかり、ほっとしたようなさみしいような・・・。エリカ姐さんと七瀬、いいと思ったんだけどね(笑)
華はひょっとして多重人格者なのか?留守番しているときに入ってきたグレーのパーカーの人物はその人格のうちのひとりなのではないか?
健太、神舟に入ってからずっと左手をかばっている(笑)←この繊細な演技、さすが!

緩急のバランスとタイミングが絶妙なうえ、七瀬はもちろん、七瀬以外の登場人物たちの葛藤まで織り込んでつくられていた。作り手の意気込み、挑戦が感じられるドラマ、新宿セブン。この面白さが伝わっていれば本望だ。

初主演ドラマ「新宿セブン」はテレビ東京系列にて絶賛放送中です。
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