ブログペット劇場『俺たちキンキキャッチュー!』(承)

「いやーまいった、まいった、うひゃひゃひゃひゃ♪」


「…って、笑い事じゃないよ ドーモっちゃん 」

舞台を見ていたら、自分も出たくなって、降りていったっていうんだよ?

「しかし、あのオークラってやつ?度胸あんなー。アドリブも上手やしなー」
ドーモっちゃん、舞台袖でオークラくんと目があってしまったらしい。でもオークラくん、慌てず騒がず、即座にアドリブで舞台袖にねずみがいることをスタッフに知らせ、うまく物語につなげたんだって。
「これがいわゆるShow must go on! ってやつか?うひゃひゃひゃひゃひゃ

って、ドーモっちゃん、笑ってるけどさー…!!

ボク、ホントに心配したんだからね!トイレとか、写真売り場とか、1階の売店とか、もう必死になって探して……でもちっとも見つからなくて…それで劇場受付のお姉さんに、何か届いていませんか?って、恐る恐る聞いたら……

「こちらですか?」

と、ふわふわのグレーのファーマフラーを出してくれて…よーく見たら、そこでドーモトくん、グーグー寝ていてさー…もー時々、ドーモっちゃんって、こーゆーことするから怖いんだよねー。

「いやーかんにんな。そのお詫びにこれから、えーとこ、連れてったるからな」
「えーとこって?」
銀座
「銀座!?」
「恋の街、大人の街、銀座やGINZA!ギンザ・ナウ・カモーン!」
ドーモっちゃんふっるう~………今はギンザじゃなくて、ギザ!溜池NOWの時代だよ……。

そんなこんなで、ボクとドーモっちゃんは帝国劇場を後にし、銀座方面へと向かった。その途中、どこかのおじさんとおばさんが、誰かと待ち合わせしている風景に出くわした。おじさんは携帯電話に向かって、大きな声を出していた。

どこにいるんだ?ちょっと、手ぇあげて! 」

と、ドーモっちゃんが突然、

はいっ

と、手を挙げた。
「な、何してんの!?」
「今、あのおっちゃん、手ぇ挙げてって、言うてたやんけー」
「でもドーモっちゃんのことじゃ、ないじゃん?」
「えぇがなえぇがな、あげとけ、あげとけ、おもろいやんけー」
「……ドーモっちゃん……おじさん、こっち見てるよ…」
げっ!?あ、すんません、すんません、すんませーん!!!!」
「ちょ、ドーモっちゃん!?もぉ待ってよー!ドーモっちゃん!」

もぉぉぉ、ドーモっちゃん、やりたい放題なんだからー!


ドキドキしながら有楽町イトシアプラザ脇を通り、有楽町マリオンを抜け、数寄屋橋に出た。
するとレストランFUJI★Aの大きな看板が見えた。
「なぁ、なんか食いたいもんとかあるかー?」
「え…うーん…」
ボクはコーイチさんの舞台を観たせいか、胸がいっぱいになってしまっていた。
「ほな……どっか部屋とって、ゆっくりしよかー?」

えっ…

へ、部屋って…え?どーいうこと?そんな、だってまだやっと17:30をまわったくらいだよ?

「ここ、入るで」
「…え、ここって…?」

FUJI★Aの横に赤い看板に白い文字のBIG ★CHOというカラオケ屋があった。

「行ったことない言うてたやん?今なら、KinKi KidsのPVが観られるらしいから、思う存分、余韻にひたれるでー」

えぇぇぇぇ!SHOCKデビューに続き、カラオケ屋デビュー!?

ところがその日は土曜日とあってお客さんがいっぱいらしく、お部屋が空くまで、少し待つことになった。ボクたちは受付のお姉さんに、
「それではお名前をお願いします」
と、聞かれた。ボクは桜の名前を拝借しようかなーと思っていたのに、なんと、ドーモっちゃんは、

ドーモトです

と、実に自慢げに胸を張って答えた。

「間違ってへんやろ?」
「う…うん…」

ここまで堂々と真顔で言われちゃ、ボクも受付のお姉さんも、うなずくしかない。

で、待つこと10分……。

二名様でご予約のドーモトさま、どうぞ

受付のお姉さんに思いっきりカタカナ発音で呼ばれ、(できれば堂本さまって…漢字発音で呼んで欲しかったな) ボクらは部屋番号プレートを渡され、エレベーターに乗った。


 つづく……


※この物語は一部フィクション、ほぼノンフィクションです。

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